「スタンフォードの自分を変える教室」読みました

ベストセラーになっていた、「スタンフォードの自分を変える教室」、Kindleストアでセールをしていたときに買っていたのを読んでみました。本当は原著を読みたかったのですが、セールになっていたので、日本語で読みました。今まで読んだどの自己啓発本よりも、データの裏付けが分かりやすく納得しながら読み進めることができる本でした。

「やる力」を付けるには・「自分を何度も目標に引き戻す=自己コントロールを身につける」
 (自己コントロール=一日中、目標から離れかけている自分に気付き、再び目標へ軌道修正するプロセス)
・「難しいほうを選ぶ」ことを繰り返す
・「思考」を抑え付けず「行動」だけ自制する
・選択をするたびに、それが将来に渡ってずっと影響を及ぼす事を認識する
 (例)「このチョコバー、食べちゃおうかな?」と思ったら、「これから1年、毎日毎日午後になったらチョコバーを食べる事になるけど、それでもいいの?」と自分に確認する

「やらない力」を付けるには・「自制心を発揮するには、本当に望んでいることを思い出す力が必要」
・今日自分の欲望に負けたら、たぶん明日も負ける可能性が高くなると気付くようにする
・自分の選択を振り返る事で、いい加減な選択の数が減る。それにより、意思力は確実にアップする

それ、あるあると思ったこと
・目標にふさわしい行動をとる機会があるだけでいい気分になり、実際に目標を達成したような満足感を覚える
・人には「明日もっとできる」と考える習性がある
・「変わろうと思う」だけで満足してしまう(変わろうという決心は、目先の欲求を満足させるには効果的) 
 多くの人は目標に向かって粘り強く努力を続ける(行動・実践する)より、「簡単に目標をあきらめてはまた決心する」ということを繰り返している

自分の欲望に負けないためには
・頭に浮かんでくる考えをコントロールするのは不可能ということを受け入れる
・常に心に浮かんだ思い、ドパーミンに従って行動が決まるのではなく、別の行動も選べるという視点が大事
・今日の幸せよりも明日の幸せをどれだけ大事だと思うか
・将来のことをリアルにあざやかに感じるほど、将来の自分が後悔しないような意思決定ができるようになる

まとめ
自分がだらだら時間を過ごしそうになったら、この本の内容を実践したいなと思いました。特に「思ったとおり、感じた通りに振る舞う必要はない」というところが大事かなと。脳は、「テレビ見たいだろ?ネットしたいだろう?」と誘ってくるかもしれませんが、必ずしもその誘いに応じた行動をとる必要はなく、その自分の気持ちを受け入れた上で、「テレビやネットを見ずに本を読むよ!」と、自分の脳に言い返してやることもできるんですね。でも、最後の砦になるのは、「自分が望むもの」をしっかり持っていることなんですよね。やっぱり、自分の行動を決定する根幹となるものがしっかりしてないと、どれだけ小手先の技術で自分の行動を変えようとしても難しいのだという当たり前のことにも気付かされました。